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卑弥呼が貰った鏡を変えて畿内説を示唆する方向に

東京と九州の国立博物館で開催されている「三国志展」の開催意図は、他でもありません。邪馬台国九州説の撲滅でしょう。今日、「邪馬台国が九州に在った」と言っているのは素人で、考古学者は畿内説になっている。というのが事実です。文化庁もその方向です。
その意図がはっきり表れているのが、今回の三国志展です。
私が知りたいのは事実と真実です。本当に、邪馬台国畿内説でいいのか、未だに納得がいきません。
これまでに計画的に行われてきた蛮行を、科学的とか、最新の知見とか、表現していますが‥‥


九州説潰しに、関東からの縄文文化の伝播でせめ、巨大古墳の世界遺産化でせめ、文献は嘘が多いとして読みを変え文字を変えを承認し、九州などの地方の発掘費用を文化庁が遮断し、特定地方の古墳群を観光地化して市民の意識を操作し、ついに「邪馬台国畿内説の重要な証拠であった三角縁神獣鏡の否定」に取り掛かりました。
それが、画文帯神獣鏡への切り替えです。

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国博の三国志展では、三角縁神獣鏡を否定しています。さも公平な態度で、しかし、代わりに画文帯神獣鏡を出してきました。前漢鏡でも後漢鏡でもありません。大きな神獣鏡です、それも、環状乳画文帯神獣鏡です。この鏡は、三角縁神獣鏡が危なくなってきた時、現れた鏡です。
あの、奈良のホケノ山古墳(箸墓の近く)から出土した画文帯神獣鏡に結びつけるはずです。
学者さんたちは、「もうすぐホケノ山古墳の年代は、三世紀後半~四世紀前半から、三世紀半ばに引き上げられる」と言ってました。
三世紀半ばになれば、卑弥呼の墓と言われる箸墓より古くなります。
それが狙いなのです。ホケノ山古墳が箸墓より早く作られた古墳とされているので、四世紀ではまずいのです。なんとか三世紀の248年に没した卑弥呼より、先に葬られた人の墓だとしたかったでしょう。それが、既に準備されています、もちろんマスコミを使って。


今度の三国志展も、畿内説に持って行くための市民の意識改革の一環です。全体を見回すとそうなります。わたし達市民は何時も振り回されます。発掘するお金もないし、資料を調べる時間もありません。しかし、直感はあります。なんだか変だと思う‥‥
そうです、変なのです。
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それは、素環頭大刀です。大刀の柄の先端に丸い環が付いています。
ここに紐や布を通して手首に巻きつけ、戦いのとき手から離れないようにするのです。相手に叩き落されたらおしまいですから、落さないための紐通しの環なのです。
三国志の時代の刀は素環頭で、戦いの道具でもあります。

また、文字を書くために木を削る道具の刀子も形は素環頭と似ています。この時代は素環頭だった…素環頭大刀は九州の組み合わせ式石棺の中から出土します。
糸島の初期古墳である一貴山銚子塚古墳からも出土します。
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九州の弥生遺跡からどんなに大量の鉄や銅の武器・工具が出ようとも、それは渡来人の持ち込みだとなりましたね。紀元前4世紀には渡来人が来て、九州の平地を席巻したとなりつつあります。九州の平地の全てに渡来人居住地というくくりになり、縄文系の人は山地に住みその骨は消えていった、となっているのです学者さんたちは、そこで手を打ったという‥‥前代未聞の展開です。
ですから、残るのは古墳の時期の確定です。
ホケノ山古墳も一貴山銚子塚古墳も、このブログで何度も取り上げました。下の写真のようにホケノ山古墳の墳丘から箸墓が見えます。なんとしても、ここを三世紀半ばにしなければなりません…
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あれほど三角縁神獣鏡が大量に出土したと騒いだ黒塚古墳の時代は終わらされました。下の写真は黒塚古墳。ここも三世紀と言われたのでしたね。
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わたしには考古学がすっかり色あせて感じられます。本当の事が分からないまま、全く別のステージにいざなわれているからです。税金を使うのなら、どんなに恥ずかしい歴史でも真実を知らせてほしいです。
文化庁は誰のために何を目指していくのでしょう。個人や特定地域の為ではなく、広く市民のための、現在の日本に至るまでの歴史を、そこを掘り続けてほしいです。

絶望と混沌の中で死んでいった人の事を忘れてはなりません。



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by tizudesiru | 2019-10-08 10:35 | 371三国志の時代に卑弥呼は生きていた | Trackback(35)
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地図に引く祭祀線で分かる隠れた歴史


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156人麻呂は女帝のために生きた
157持統帝の霊魂に再会した人麻呂
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159草壁皇子の薨去の事情
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163持統天皇の最後の願い
164持統天皇との約束・人麻呂ことあげ
144有間皇子事件の目撃者
165天武大地震(筑紫大地震)678年
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188孝徳帝の難波宮を寿ぐ
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192軽太郎女皇女の歌
193人麻呂編集の万葉集
194万葉集は倭国の歌
195聖武天皇と元正天皇の約束
196玄昉の墓は沈黙する
197光明子の苦悩と懺悔
198光明皇后の不幸と不運
199光明皇后の深い憂鬱
200大仏開眼会と孝謙天皇の孤独
201家持と橘奈良麻呂謀反事件
202藤原仲麻呂暗殺計画
203藤原仲麻呂の最後
204和気王の謀反
204吉備真備の挫折と王朝の交替
205藤原宮の御井の歌
206古墳散歩・唐津湾
208飛鳥寺は面白い
209石舞台・都塚・坂田寺
210石川麿の山田寺
211中大兄とは何者か
212中大兄の遅すぎる即位
213人麻呂、近江京を詠む
214天智天皇が建てた寺
215中大兄の三山歌を読む
216小郡市埋蔵文化財センター
217熊本・陣内廃寺の瓦
218熊本の古代寺院・浄水寺
219法起寺式伽藍は九州に多い
220斑鳩の法輪寺の瓦
221斑鳩寺は若草伽藍
223古代山城シンポジウム
224樟が語る古代
225 九州の古代山城の不思議
229 残された上岩田遺跡
231神籠石築造は国家的大事業
232岩戸山古墳の歴史資料館
233似ている耳飾のはなし
234小郡官衙見学会
235 基肄城の水門石組み
236藤ノ木古墳は6世紀ですか?
237パルメットの謎
238米原長者伝説の鞠智城
239神籠石は消された?
240藤原鎌足の墓
240神籠石の水門の技術
241神籠石と横穴式古墳の共通点
242紀伊国・玉津島神社
243 柿本人麻呂と玉津島
244花の吉野の別れ歌
245雲居の桜
246熊本地震後の塚原古墳群
247岩戸山古墳と八女丘陵
248賀茂神社の古墳と浮羽の春
249再び高松塚古墳の被葬者
250静かなる高麗寺跡
251恭仁京・一瞬の夢
252瓦に込めた聖武帝の願い
253橘諸兄左大臣、黄泉の国に遊ぶ
254新薬師寺・光明子の下心
255 東大寺は興福寺と並ぶ
256平城京と平安京
257蘇我氏の本貫・寺・瓦窯・神社
258ホケノ山古墳の周辺
259王権と高市皇子の苦悩
260隅田八幡・人物画像鏡
大化改新後、武蔵大国魂神社は総社となる
262神籠石式山城の築造は中大兄皇子か?
263天智天皇は物部系の皇統か
264古今伝授柿本人麻呂と持統天皇の秘密
265消された饒速日の王権
266世界遺産になった三女神
267氏族の霊魂が飛鳥で出会う
268人麻呂の妻は火葬された
269彷徨える大国主命
270邪馬台国論争なぜ続くのか
271長屋王の亡骸を抱いた男・平群廣成
272吉武高木遺跡と平群を詠んだ倭建命
273大型甕棺の時代・吉武高木遺跡
274 古代の測量の可能性・飛鳥
275飛鳥・奥山廃寺の謎
276左大臣安倍倉梯麿の寺と墓
277江田船山古墳と稲荷山古墳
278西原村は旧石器縄文のタイムカプセル
279小水城の不思議な版築
280聖徳太子の伝承の嘘とまこと
281終末期古墳・キトラの被葬者
282呉音で書かれた万葉集と古事記
283檜隈寺跡は宣化天皇の宮址
285天香具山と所縁の三人の天皇
286遠賀川流域・桂川町の古墳
287筑後川流域の不思議神社旅・田主丸編
288あの前畑遺跡を筑紫野市は残さない
289聖徳太子の実在は証明されたのか?
290柿本人麻呂が献歌した天武朝の皇子達
291黒塚古墳の三角縁神獣鏡の出自は?
292彷徨う三角縁神獣鏡・月ノ岡古墳
293彷徨える三角縁神獣鏡?赤塚古墳
294青銅鏡は紀元前に国産が始まった!
295三角縁神獣鏡の製造の時期は何時?
296仙厓和尚が住んだ天目山幻住庵禅寺
297鉄製品も弥生から製造していた
298沖ノ島祭祀・ヒストリアが謎の結論
299柿本人麻呂、近江朝を偲ぶ
300持統天皇を呼び続ける呼子鳥
301額田王は香久山ではなく三輪山を詠む
302草壁皇子の出自を明かす御製歌
303額田王は大海人皇子をたしなめた
304天智帝の皇后・倭姫皇后とは何者か
305持統天皇と倭姫は同じ道を歩いた
306倭京は何処にあったのか
307倭琴に残された万葉歌
308蘇我氏の墓がルーツを語る
309白村江敗戦後、霊魂を供養した仏像
310法隆寺は怨霊の寺なのか
311聖徳太子ゆかりの法隆寺が語る古代寺
312法隆寺に残る日出処天子の実像
313飛鳥の明日香と人麻呂の挽歌
315飛ぶ鳥の明日香から近津飛鳥への改葬
316孝徳天皇の難波宮と聖武天皇の難波宮
317桓武天皇の平安京遷都の意味をよむ
318難波宮の運命の人・間人皇后
319間人皇后の愛・君が代も吾代も知るや
320宇治天皇と難波天皇を結ぶ万葉歌
321孝徳・斉明・天智に仕えた男の25年
322すめ神の嗣ぎて賜へる吾・77番歌
323卑弥呼の出身地を混乱させるNHK
324三国志魏書倭人伝に書かれていること
325冊封体制下の倭王・讃珍済興武の野望
327古代史の危機!?
和歌山に旅しよう
2018の夜明けに思う
日の出・日没の山を祀る
328筑紫国と呼ばれた北部九州
329祭祀線で読む倭王の交替
330真東から上る太陽を祭祀した聖地
331太陽祭祀から祖先霊祭祀への変化
332あまたの副葬品は、もの申す
333倭五王の行方を捜してみませんか
334辛亥年に滅びた倭五王家
335丹後半島に古代の謎を追う
346丹後半島に間人皇后の足跡を追う
345柿本人麻呂は何故死んだのか
346有間皇子と人麻呂は自傷歌を詠んだ
347白山神社そぞろ歩き・福岡県
348脊振山地の南・古代豪族と倭国の関係
349筑紫君一族は何処へ逃げたのか
350九州神社の旅
351九州古代寺院の旅
352日田を歩いたら見える歴史の風景
353歴史カフェ阿蘇「聖徳太子のなぞ」
354遠賀川河口の伊豆神社
355邪馬台国の滅亡にリンクする弥生遺跡
356甕棺墓がほとん出ない宗像の弥生遺跡
357群馬の古墳群から立ち上る古代史の謎
358津屋崎古墳群・天降天神社の築造年代
359倭王たちの痕跡・津屋崎古墳群
360大宰府の歴史を万葉歌人は知っていた
361 六世紀の筑後に王権があったのか
362武内宿禰とは何者か
363神籠石が歴史論争から外され、更に・
364 令和元年、万葉集を読む
365令和元年・卑弥呼が九州から消える
366金象嵌の庚寅銘大刀は国産ではない?
367謎だらけの津屋埼古墳群と宗像氏
368 北部九州で弥生文化は花開いた
369・令和元年、後期万葉集も読む
370筑紫国造磐井の乱後の筑紫
371三国志の時代に卑弥呼は生きていた
372古代史の謎は祭祀線で解ける
373歴史は誰のものか・縄文から弥生へ
374令和元年こそ万葉集を読み解こう
375大伴家持、万葉集最終歌への道
376神社一人旅はいかがですか
377花の写真はいかがですか
378杵島曲が切り結ぶ有明海文化圏と関東
379万葉集巻二十は鎮魂と告発の歌巻
380関東の神社は、政変を示しているのか
381九州の古墳の不思議と謎
382松浦佐用姫は何故死んだのか
383令和三年の奇跡を祈りましょう
384歴史は誰のものか・弥生から古墳へ 
法隆寺
大塚初重氏の仕事
385万葉集を片手に旅ゆけば
386今城塚古墳の謎・物語が見えない
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